日本からカリフォルニアまでの範囲における淡水、河口、そして海洋の生態系を結びつけている太平洋のサケは、極めて貴重でかけがえのない種です。サケは多くの地域社会にとってその経済的基盤であり、また人間や野生動物、さらには食物連鎖中のあらゆる生物にとって不可欠なタンパク質の供給源になっています。太平洋のサケはその栄養分で川や土壌を豊かにし、また生態系の健康状態をあらわす指標としても役に立っています。

「ステート・オブ・サーモン」はこのサケという種を捕獲する人々、研究や管理を行う人々、あるいはこの生物種に何らかの形で依存する人々をつないでいます。我々「ステート・オブ・サーモン」は、この回遊種の自然分布域全体を対象として、環太平洋地域の国々にまたがって活動する唯一のグループです。

「ステート・オブ・サーモン」は狭い地域や地方レベルで活躍する専門家と協力し、サケがどのように北太平洋を回遊しているのか、その生態の全体像を明らかにしようとしています。情報基盤を確立することが不可欠です。我々が最近出版した本、「Atlas of Pacific Salmon(太平洋のサケ地図)[リンク]」に書いたとおり、我々の調査した太平洋のサケの1/4にあたる個体がいま絶滅の危機に瀕しています。サハリン(樺太)の古来種であるタイメン(イトウ)は最も重大な危機に瀕している種の1つです。

イトウやそれ以外のサケ科の魚を守るため、「ステート・オブ・サーモン」では様々な活動レベルで既に得られた情報に新たな情報を加えつつ、分布域全体における生息状況や傾向の変化を見つけ出そうとしています。この知識を得ることで我々は太平洋のサケが永続的に生き残れるよう、その減少を食い止め、逆に増加へと転じさせるための戦略を立てることができます。

「ステート・オブ・サーモン」は日本の仲間たちとの協力を熱望しています。今後皆様のコメントや参加をいただけるよう、現在ウェブサイトを多国語化に向けて準備中です。

「State of the Salmon(ステート・オブ・サーモン)」はGordon and Betty Moore Foundation(ゴードン&ベティ・ムーア基金)からの263万ドルの基金により2003年に設立されました。「ステート・オブ・サーモン」は地元や地方レベルで活動する多くのパートナーと協力しながら北太平洋地域全体を基盤に活動しています。そのパートナーのほんの一部を以下に示します。

  • IUCN
  • 北海道大学
  • モスクワ州立大学
  • アラスカ大学
  • ワシントン大学
  • オレゴン大学
  • モンタナ大学
  • KamchatNIRO
  • TINRO(太平洋学術研究漁業センター)ハバロフスク支所
  • 米国林野局
  • 米国NOAA海洋漁業局
  • アラスカ州漁業狩猟局
  • オレゴン州魚類野生動物局
  • カナダ漁業海洋省
  • パシフィック・エンバイロンメント
  • WWFロシア
  • ザ・ネイチャー・コンサーバンシー

State of the Salmon is a joint project of link to: wild salmon center and link to: ecotrust
721 NW 9th Ave Portland Oregon 97209